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極太のダークファンタジー『ゴブリンスレイヤー』

ゴブリンスレイヤー
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冒険者になって初めて組んだパーティがピンチとなった女神官。それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった。彼は手段を選ばず、手間を惜しまずゴブリンだけを退治していく。そんな彼のうわさを聞いて、森人(エルフ)の少女が依頼に現れ…。
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見どころ

インターネットのスレッドから生まれた物語。最弱モンスターのゴブリンだけを執拗に狙い、貴重なアイテムすら惜しまない主人公の姿は、ある意味爽快かつ微笑ましい。
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おすすめポイント

ジャンルとしてはダークファンタジー。リアル、少しグロい、決して甘いファンタジー世界を描いているものではなく、より現実味をおびた描写で見ている人をその世界観へ引きずり込む作品。「なぜこの冒険者はゴブリンのみを倒しつくすのか」「ゴブリンというモンスターがもたらす本当の脅威とは何か?」といった物語の背景の真意について探求したくなる人には非常にハマる作品だろう。少なくとも、ゴブリン無双!可愛い女の子と強いスキルでバンバン冒険進めていくぞっ!という類のアニメではありません。

むしろ「予備知識無し・とりあえず視聴」スタンスでチャレンジすると、人によっては嫌悪感を持ってしまうかもしれません。この作品を楽しむには少し予備知識と、この世界に対する捉え方という「前提」を合わせたほうがいいかもしれません。

予備知識は「エロ×グロ×ダークファンタジー」という安易なジャンル分けの作品ではないです。1話目で冒険者たちがゴブリンに酷い仕打ちを受けるが、あれは普通にそのような世界だったら当然ありえることで、今までのファンタジー系物語は「見せたくないものに蓋をしていただけ」でした。ゆえに視聴者に「ファンタジー世界の正しい恐怖について」を極振りで1話目からガツンとぶつけて来てくれる。嫌ならその映像は見なくてもいいと思うが、「そういったことが起きている」という事象だけは認識してほしいです。この1話の酷い展開が後々物語を深く理解する糧となるでしょう。

この世界に対する捉え方とは、ゴブリンという存在をただのザコモンスターと認識するのではなく、「集団×スピード×脅威」と大枠で捉えて考えてみること。ゴブリンはじわじわ、ネチネチ、巨大な波のような大群で押し寄せて来て、町を襲い、女を連れ去り、自分の子どもたちを産ませる。そして際限なく増やしまくる。そしてまた集団となり倍々形式で増えていく。
ドラゴンや悪魔など、町や住民を蹂躙して無双するタイプの魔物ではなく、自分たちの「集団の力」を増幅させるために捉えた人間たちを資源とするゴブリンのほうが、よっぽど世界に対する影響力が強い。それはまるでウィルスのようだ。

このゴブリンスレイヤーの行動は「ゴブリンを容赦なく駆逐する」に尽きる。ゴブリンの子供だろうが関係なく、無情に見えるかもしれないが徹底的に根絶やしにする。その残虐とも思える手口は見ていて辛くなるかもしれない。しかし、本当の世界の秩序を整えるためには必ず彼のような存在が必要だと心底共感させられる。

この世界でいうウィルス的なゴブリンを慈悲の心で子供くらいは助けることが正しいのか?
「ウィルス」という認識だったら誰もが声を揃えて「駆逐してくれ」と頼むでしょう。まさにそれを実行しているのがゴブリンスレイヤーだと思います。

よって、この作品を純粋にありのままで捉えるのではなく、自分たちが今住んでいる現実社会の「脅威」と比べてオーバーラップさせながら考え、視聴することで様々な気付きや、考え方、行動のキッカケが得られるかもしれません。実はそんな奥深く見ることができる数少ない貴重なダークファンタジーだと思います。

評価: 5RPG好きでSFバトル好きなおじさんなら、とても楽しめると思う。
皆が雑魚だと思っているゴブリンは、よく考えればとても怖い存在なんだが、
頭の切れるワンマンアーミー主人公が、ゲスい戦術を駆使して皆殺しにしてしまう。
だいたい絵も良いし、コミカライズからも色彩が少し変わって瞳の色が強烈で興味深い。
「ああ」「そうだ」の掛け合いもテンポ良くていい。

しかし、その実体は超ハイコンテクストコンテンツなのだった。

もしあなたが「俺TUEEE系異世界ラノベ」を良く知っていて、
そのベースにある「MMORPG」や「JRPG」を知っていて、
その近傍にある「和製TRPG」、特に「ソードワールド」を知っているならば、
その世界で、敢えてゴブリンだけを相手にする凄腕冒険者がいるという状況について、
考えてみよう。

どこまでもほのぼのな和製TRPG由来の世界観がちゃんと確立している中で、
一人だけ、くそまじめにマンチキン行為スレスレの修羅道を歩む男がいる。
他の連中は普通に冒険者生活をしているのに、
彼の目を通してみれば、世界を支配しているのはゴブリンの恐怖だ。
どうして彼はそこまで追い込まれてしまったのか。
どうやって世界は彼が生きる余地を残しているのか。
そして誰ならば彼のそばで生きていけるのか。

これはリアルファンタジーでも、もちろんエログロでも何でも無い。
社会、用語、装備、文化等、徹底的に典型的な和製TRPG世界観を背景にしつつ、
ゴブリンの恐怖だけを極端にクローズアップした、
ある種のSFホラー・アンチヒーロー物なんである。
SFホラーなだけで敷居が高いのに、じゃぱにーずふぁんたじーを許容した上で振り幅を楽しめという、
もうそりゃあ評価も割れるわな。だがそれが良いと思いませんか。大迫力のコミカライズをアニメらしく再現していて、良い映像化だと思う。
早く妖精弓手のレゴラスっぷりが見たいな。
あえて言うなら棍棒や松明の絵が良くない。その辺もっと描き混んでくれたら嬉しいな。

キャスト/スタッフ
[キャスト]

ゴブリンスレイヤー:梅原裕一郎/女神官:小倉 唯/妖精弓手:東山奈央/牛飼娘:井口裕香/受付嬢:内田真礼/鉱人道士:中村悠一/蜥蜴僧侶:杉田智和/魔女:日笠陽子/槍使い:松岡禎丞 他

[スタッフ]

原作:蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊)/キャラクター原案:神奈月昇/監督:尾崎隆晴/シリーズ構成・脚本:倉田英之/脚本:黒田洋介/キャラクターデザイン:永吉隆志/オープニングテーマ:Mili/エンディングテーマ:そらる/アニメーション制作:WHITE FOX/美術監督:甲斐政俊(スタジオKAIMU)/美術設定:大山裕之・由利聡(バーンストーム・デザインラボ)/色彩設計:佐藤美由紀(Wish)/音響監督:明田川仁/音響制作:マジックカプセル/音楽:末廣健一郎/音楽制作:グッドスマイルフィルム/製作:ゴブリンスレイヤー製作委員会

[製作年]

2018年

©蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤー製作委員会

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