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これは女用心棒バルサと、第二皇子チャグムの『選択』という生き様の物語。「ただ、守りたい」という想いを同じく感じながら、バルサたちと共に壮大な旅を追体験できる貴重な作品です。

アジアン異世界ファンタジー『精霊の守り人』

精霊の守り人
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新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムの用心棒を頼まれたバルサ。チャグムは「水の精霊」に卵を産みつけられた「精霊の守り人」としての運命を背負わされた者だった。チャグムの命を狙う刺客を始め、様々な試練と謎がバルサとチャグムの前に立ちはだかる…。
via:U-NEXT

見どころと

上橋菜穂子の原作小説を「攻殻機動隊S.A.C.」の神山健治監督がアニメ化。アジア風異世界を舞台に、女用心棒と彼女が守る皇子を中心に骨太なドラマが繰り広げられる。
via:U-NEXT

アニマのおすすめポイント

まぎれもない名作でした。これは女用心棒バルサと、第二皇子チャグムの『選択』という生き様の物語。26話余すことなく完成されたストーリーとして展開されます。独特な世界観を背景に、「ただ、守りたい」という想いを同じく感じながら、バルサたちと共に壮大な旅を追体験できる貴重な作品です。
舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。
腕ききの女用心棒・バルサはある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを助ける。チャグムは、その身に得体の知れない”おそろしいモノ”を宿したため、「威信に傷がつく」ことをおそれる父、帝によって暗殺されそうになっていたのだ。チャグムの母・二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、幼ななじみの薬草師・タンダの元へ身を寄せる。
引用元:守り人
チャグムを暗殺しようとする手練れの刺客達、その身に宿る”おそろしいモノ”がもたらす驚愕の事実と絶望的な未来。バルサはそんな過酷な状況からチャグムを守りきれるのか。安息の日はやってくるのか。
物語は”おそろしいモノ”=「精霊の卵」を中心とした展開。この「卵」に対して古くからの言い伝え、伝説、解釈、想像によってチャグムの運命は振り回される。その「謎」が深い「卵」の真実を徐々に突き詰めていき、作中に散りばめられた伏線がきれいに回収され、クライマックスへ突入する。そこに至るまで、バルサと刺客との鬼気迫る戦闘や、逃亡劇、一時の休息や、チャグムの子供から青年へ成長していく過程など深みのあるストーリーに吸い込まれました。私はバルサたちと一緒に「チャグムを守りたい!」と強く想い、共に行動をしているような感覚に・・・。
また、世界観を演出する作中の音楽も素晴らしく、キャラクターの感情や、展開の変化とともに自然と溶け込むように音楽が混ざり合っていました。特にED曲(タイナカサチ)の「愛しい人へ」はとても素晴らしく、”「ありがとう」ただ伝えたい 愛しい人へ 声の限り何度だって かけがえのない私の愛しい人へ”という歌詞が『精霊の守り人』の本質を歌っているように感じます。
私は原作を知らずアニメから入りましたが、すべて見終わった後すぐに原作本を購入してしまいました。物語のはじまりであるシリーズ第1作の『精霊の守り人』は『精霊の10巻+外伝3巻の「守り人シリーズ」の第1巻にすぎません。アニメ以降バルサや関わった他の人物たちの今後を描く壮大な展開がとても楽しみです。アニメも本も、一度見始めたら止まらないストーリーに没頭してみてはいかがでしょうか。

Amazonレビュー

評価: 5もう何回観たことか。一話でも見だすと止められなくなり最後まで見てしまいます。プライムでいつでも観たいときに観られるのがありがたいです。ウォッチリストに常時入れています。
もう十年以上も昔の作品ですが、じつに完成度が高い。残念ながら作画に関しては毎回顔が変わるのが気になりますが(作画班のバラつきによる?)、プロットの作りは良く練られていて一つ一つのエピソードが伏線として生きています。原作も読みましたが(もちろん、原作の大ファンです)、一話完結としてはこちらのアニメ作品が完成度が高いです。原作をアニメで忠実に再現するより、原作シリーズを読み込んだうえで、いくつか以降の作品のエピソードも交えながら再構築した、という感じです。その点で、原作との違いが気なることもありますが(例えば「バルサ、若くて色っぽいな」とか「サグム殿下とはこんな仲良くないよな」とか…etc.)、いろいろと突っ込みながらも楽しく見て感動しています(サグムとの関係性の改変はラストのナージが飛んでくるシーンをより感慨深いものにして、成功していると思います)。
アニメの最後は、原作シリーズの「闇の守り人」に繋がりそうな展開で、シーズン2が想定されていたのではないか、と思わせる感じですね。「闇の守り人」は人気度も高く、テーマの深さとアクションもかっこいい作品です。ぜひ続きとしてアニメ化して欲しいものです。

キャスト/スタッフ
[キャスト]

バルサ:安藤麻吹/チャグム:安達直人/タンダ:辻谷耕史/トロガイ:真山亜子/トーヤ:浅野まゆみ/サヤ:広橋 涼/ヒビトナン:石森達幸/シュガ:野島裕史/ガカイ:中 博史/帝:斧 アツシ/サグム:小林良也/ニノ妃:篠原恵美/ジグロ:西 凜太朗

[スタッフ]

原作:上橋菜穂子(「精霊の守り人」偕成社・刊)/監督・脚本:神山健治/助監督:吉原正行/キャラクターデザイン:麻生我等/作画監修:後藤隆幸/ストーリーボード:荒川直樹/美術監督:竹田悠介/色彩設定:片山由美子/撮影監督:田中宏侍/3D監督:遠藤 誠/編集:植松淳一/音響監督:若林和弘/音楽:川井憲次/アニメーション制作:プロダクション I.G/製作:「精霊の守り人」製作委員会

[製作年]

2007年

 

©上橋菜穂子/偕成社/「精霊の守り人」製作委員会

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