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最初からハテナ?終始謎に釘付け、最後は感動。とても深い家族愛の物語。登場キャラ個々の物語が深く、入り乱れ、見事に最後は収束する独特な世界観。詩的な名言にあふれた名作です。

生存戦略!『輪るピングドラム』

輪るピングドラム
5

子供たち3人で暮らす高倉家。双子の兄の冠葉と弟の晶馬、体が弱く入院がちな妹の陽毬。ある日、3人で水族館へ出かけるが、その中で陽毬は倒れてしまい、死んでしまう。そして水族館で買ったペンギンの帽子をかぶった陽毬が起き上がり…。
via:U-NEXT

見どころ

『少女革命ウテナ』の幾原邦彦監督のオリジナル作品。謎が謎を呼ぶ複雑な構成に読めない展開と、最後まで目が離せない。また、画面構成や台詞回しなど独特のセンスが光る。
via:U-NEXT

アニマのおすすめポイント

一言で言うなら、とても深い「愛」の物語。そしてこの作品については、本当に多く語れません。
突如病で息を引き取った陽毬(ひまり)、不思議なペンギンの帽子に宿る人物に延命させられたが、その代償にピングドラムを要求される。そして陽毬の兄で双子の冠葉(かんぱ)と晶馬(しょうま)が、妹のために謎の物体「ピングドラム」を探す。
物語は単純に「ピングドラム」を探すだけではなく、その行動とともに出会う人物たちの、一つ一つ深いドラマに触れる。人生というドラマを電車や看板(ピクトグラム)、回想や想像などの表現方法で、様々な角度から数多くある名言とともに見る人の心を揺さぶってくる。
まるでセリフが「詩」のように表現される部分も多くあり、見る人たちが考えるための「余白」をとても多く残していってくれているのだと思います。だから考察サイトや、解説サイトが放送後に多く登場し、自分が感じた気持ちをみんなで確かめ合いたくなったのかもしれません。
正直1周だけだと理解が難しかったです。
しかし、詩的な要素が多いからこそ、このアニメを見る時期や、見る回数で感じ方や、刺さる言葉、感動ポイントがいつも同じじゃないことに不思議さを覚えます。
「生存戦略ーーー!」という衝撃的な言葉から運命が回り始め、よくわからないまま輪るようにこの世界に没入していくと思いますが、あえて頭を空っぽにして、その時の気持ちに感じるがままにセリフを表現を受け止めてみてください。とても新鮮な発見と、感動が得られる名作だと私は思います。

Amazonレビュー

評価: 5あくまで個人的な意見ですが、考察サイトは観ず自分が感じたままに、ひっかかったところ、泣いたところ
胸が痛くなったところ、その部分を大切にすべきだと思います。
考察サイトの主は「豊かな表現力の持ち主」であり、貧しい言葉しか持たない人間の上に君臨せしめんとあの手この手の
注釈や引用や文献やらを引っ張り出し、私たちの「感じたこと」を「賢い私が考えたこと」ですりつぶそうとするわけですから。
このしっちゃかめっちゃかで答えもなくだがやたらめったら感動する作品を鑑賞する意味は、「私が何を感じたか」だけです。
「透明な存在」「子供ブロイラー」「運命が嫌い/好き」「選んでくれてありがとう」「生きるのは罰」「あらかじめ失われた子供」
…エトセトラエトセトラ。
どの言葉が耳に残り離れないのか、なぜなのか。それはこの作品を観た人にとっての宿題であり罰であったり、りんごであったり。
テメーの頭で考える。そのことが大切なんだと思うのです。

キャスト/スタッフ
[キャスト]

高倉冠葉(たかくらかんば):木村昴/高倉晶馬(たかくらしょうま):木村良平/高倉陽毬(たかくらひまり):荒川美穂/荻野目苹果(おぎのめりんご):三宅麻理恵/多蕗桂樹(たぶきけいじゅ):石田彰/時籠ゆり(ときかごゆり):能登麻美子/夏芽真砂子(なつめまさこ):堀江由衣

[スタッフ]

監督:幾原邦彦/原作:イクニチャウダー/キャラクター原案:星野リリィ/シリーズ構成・脚本:幾原邦彦/伊神貴世/キャラクターデザイン:西位輝実/コンセプトデザイン:中村章子/柴田勝紀/美術:秋山健太郎/中村千恵子/色彩設計:辻田邦夫/編集:西山茂/音楽:橋本由香利/音楽制作:スターチャイルドレコード/音響監督:幾原邦彦/山田陽/音響効果:三井友和/助監督:山崎みつえ/チーフディレクター:中村章子/アニメーション制作:ブレインズ・ベース

[製作年]

2011年

(C)イクニチャウダー/ピングループ

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